2020年 6月 10日 (水曜日)

校長室から: 授業の様子3年生〔午前中〕校長より修学旅行中止の話

6月10日(水)午前中 2校時
3年生の授業の様子です。
3年1組・・・英語
3年2組・・・国語
3年3組・・・保体
3年4組・・・家庭
3年5組・・・社会

朝の学級活動の時間、校長より修学旅行中止の趣旨説明をさせていただきました。
午後から登校の生徒についても同じく、説明をさせていただきました。
みんな真剣に聞いてくれました。
校内放送によって話した内容を送信します。

朝の学活(校長より話)
R2.6.10校長
 3年生の皆さん、おはようございます。(こんにちは)
 登校開始から10日間が経ちました。
 体は学校に慣れてきたでしょうか?

さて、今日は皆さんに残念なお知らせをせねばなりません。
それは、皆さんが楽しみにしていた修学旅行が中止になったことです。
相模原市内36校の中学校の修学旅行がすべて中止となりました。
時期をずらして、何とか実施の方向に持って行きたかったのですが叶いませんでした。理由は、新型コロナウイルス感染防止のための安全が確保できないためです。
新幹線の座席は、一般のお客さんと一緒の車両になります。
修学旅行専用列車が手配できません。感染リスクが高まります。
また、宿泊所においても就寝部屋、食事場所など3密になることは避けられません。
全国的に見てコロナウイルス感染者の数は減少傾向にはありますが、第2波の兆しが見られる地域もあります。
感染経路のわからない感染者、その濃厚接触者、正確には把握できていない「症状の出ない感染者」は、今後しばらくの間、全国各地にいると推測できます。
このような状況の中で、遠方への宿泊を伴う修学旅行を実施することは、皆さんの安全確保の面から考えて不可能です。

このような中で実施して、仮に生徒が感染したとしたら、その対応やご家族の方々の心労は、並大抵のものではありません。
実施したあとに、「やはり、行っても大丈夫だったのではないか」となることも考えられますが、それはたんなる結果論です。
生徒の命、健康、安全を考えなければならない立場にある校長として、教職員として、皆さんを感染リスクの高い新幹線の中、現地の電車やバスの中、食事や睡眠を共にする宿舎の中におくことはできません。
ウイルスの特効薬や、ワクチンもない中での修学旅行を実施するという判断は到底できません。
行かせてあげたいという気持ちだけで動いては、行けないと判断しました。
繰り返しになりますが、将来ある生徒のみなさんの命と健康、安全を優先し苦渋の決断である修学旅行の中止を理解してほしいと思います。

また、時期を遅らせればいいではないかという考えを持った生徒もいるかもしれませんが、時期をこれ以上遅らせるとなると、進路学習の時期と重なり、学習に支障をきたします。
そして、修学旅行は行けば良いというものではなく、事前準備計画、事前学習の時間が必要です。

しかし、授業時数確保の観点から、その時間の確保が難しい状況になっています。進路選択に向けた学習の保障を考えねばなりません。夏休みの期間を短くしてまでその対応をとっています。

先生方もがっかりです。特に3年の先生方は、皆さんと修学旅行に行くことを楽しみにしていました。だから、がっかり感はかなりのもののように推察します。
皆さん、休校中の3年生の先生方が作成した学校ホームページのブログを見てくれましたか?
毎日先生方が代わる代わる、京都のおすすめスポットを紹介してくれていましたね・・・
私は、こういうことをする3年生の先生方をすばらしいと思いました。
先生方も行けるかどうか、不安だったはずです。
でも自分自身を鼓舞して、写真を選び、原稿を作り、生徒に興味を持ってもらえるような、喜んでもらえるようなブログを作成したのです。

修学旅行は、相模丘中学校の学校目標である「平和教育」の学習の集大成でもありました。
修学旅行で京都そして広島に行けないことは、平和教育を学習する上でのピンチです。
しかし、ピンチは、チャンス。
修学旅行で京都・広島へ行けないことでも「平和教育」の学習はできます。
3年主任の先生は、私にそう言ってくれました。
3年の先生方と共に「平和教育」の学習の集大成に取り組んでください。
今一度、平和とは何か?の原点に立ち返って学びを深めてください。
こういう環境の中でも生徒のみなさんが、希望を持って、生き生きと生活することをのぞみます。
共にがんばりましょう。
以上です。




 

 

 

 

 
10時33分