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相模原市のGIGAスクール構想の推進について
(令和2年8月3日更新)
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今日の社会では、仕事でも家庭でも、あらゆる場所でコンピュータやインターネットの活用が日常のものとなりました。今後、新しい社会に生きる子どもたちにとって、コンピュータ端末は鉛筆やノートと並ぶ必要不可欠な道具となることは必須です。国においては、昨年12月に、学校における1人1台のコンピュータ端末の整備を行うことを決定しました。それを受け、相模原市教育委員会でも、今後全校へ、授業における1人1台のコンピュータ端末の整備を予定しております。
そこで、本ページでは、相模原市のGIGAスクール構想の推進について説明させていただきます。



 1 相模原市がGIGAスクール構想の実現で目指す教育

令和2年度より、相模原市では新たな教育振興計画の下、「共に認め合い 現在と未来を創る人」を育てるための教育に注力しています。そのために、新学習指導要領が目指す主体的・対話的で深い学びの実現を目指していきますが、この教育活動にコンピュータが加わることで、相模原が実現したい教育活動がより加速するものと期待をしています。
相模原市では、主体的・対話的で深い学びを、GIGAスクール構想の実現による環境整備で支えることで、コンピュータを学習に活用する子どもたちを育て、その子どもたちが将来、コンピュータなどのテクノロジーを活用して、社会の問題を解決していく、そのような教育を目指していきます。
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相模原市の目指すGIGAスクール構想の実現による教育のイメージ(856KB)
  ※容量にご注意ください!
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 2 1人1台端末が整備することで目指す授業のイメージ

今後、授業でICTを日常的に活用することで、個別最適化された学びや創造性を育む学びを実現し、多様な子どもたちを取り残すことのない教育を実現していきます。
そのような授業のイメージについては、下記の資料をご参照ください。
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1人1台端末による授業のイメージ(2.4MB))
  ※容量にご注意ください!
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ただし、これはICTが入るから急に変わるのではなく、相模原市の各校ではこれまでも、個々の子どもたちへの支援を丁寧に行った主体的・対話的で深い学びを推進しており、それがさらに加速されます。


 3 相模原市立学校教職員と児童生徒全員へのアカウントの配付

1人1台のコンピュータ端末環境での授業では、学習履歴の保管ややりとりを「クラウド」と呼ばれる場所で行うことを国では基本としています。そこで相模原市教育委員会では、教育活動に公共クラウドサービス「G-Suite for Education」を活用するため、相模原市立小中学校及び義務教育学校の児童生徒のアカウントを取得いたしました。アカウントを利用するための基本情報は、学校を通じて、児童生徒及び保護者の皆様にお知らせいたします。
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Google社 G-Suite for Education 

Googleの提供している、ICTを活用して学習の効率化を図る教育用のサービスで、今回の1人1台端末環境の整備において、国が認めた公共クラウドサービスです。大きな特徴は、手元のコンピュータにはソフトやファイルを保存せず、インターネット上(クラウド)にあるソフトを使い、ファイルを保存したり、共有したりしていく仕組みになっていることです。そのため、インターネットにつながるコンピュータ端末さえあれば、学校だけでなく、家や外出先からもそれらのデータを閲覧したり利用したりすることができるので、今後臨時休校等があった場合には、家庭で学習に参加する際にも利用することができます。神奈川県内ではすでに県立高等学校全校での利用も始まっています。
なお、保管される情報をGoogle社が利用することは一切ありません。

家庭でG-suiteにアクセスする方法についての資料
デスクトップやノート型、タブレット型PC を活用して「Google for Education」のアカウントにログインする手順(585KB)
スマートフォンを活用して「Google for Education」のアカウントにログインする手順(563KB)
デスクトップやノート型、タブレット型PC を活用して「Google Classroom」に入り、「Meet」でオンライン授業に参加する手順(649KB)
スマートフォンを活用して「Google Classroom」に入り、「Meet」でオンライン授業に参加する手順(471KB)
  ※容量にご注意ください!
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 4 クラウドサービスを学習に活用すると、できること

学びのためのデータが変わります。今は、文字や図表だけで紙に記録されている子どもたちの学びが、画像や音声、動画も残せたり、その記録をいつでも検索したりできるようになります。
さらに今後は、課題の提出をクラウドを通じて行ったり、遠隔においても先生とやりとりをすることができるようになったり、端末があればどこからでも、学習履歴を取り出し、確認、編集することができます。
このように、クラウドを基本とした学習情報のやりとりのことを「クラウドバイディフォルト」といいます。

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学校におけるクラウドバイディフォルトのイメージ(2.0MB)
  ※容量にご注意ください!
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 5 日常にコンピュータやインターネットを使う子どもたちに今後必要な力

今はコンピュータやインターネットを利用しなければ仕事や生活ができないような社会になっています。そのため、従来のような「使用の禁止」の教育を行い、子どもたちが大人になってからいきなり、インターネットの上手な使い方や自分のアカウントの管理を自学自習する、ということでは困ってしまうと考えられます。また、自分のインターネットの使い方が、他者に影響を与え、社会を形成していく、という心構えも、今早急に求められています。
このような力の中に、「情報活用能力」があります。相模原市では、情報活用能力の育成に力を入れています。プログラミング教育や、情報モラルに関する授業の取組もその力を育てる教育の一つです。また、その育成は、特別な時間だけに行うのではなく、各教科等の授業など、日常的に使う中で、発達の段階に応じて教育することを学校では行っていきます。

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情報活用能力について、さらに詳しく知りたい方は、次の資料をご参照ください。
文部科学省 教育の情報化に関する手引(※外部のページにとびます)

相模原市 情報活用ハンドブック(PDF 12.7MB)
相模原市 情報モラルハンドブック(PDF 20.4MB)
相模原市 相模原プログラミングプラン(PDF 15.7MB)
  ※容量が大きいのでご注意ください!
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 6 その他

現在、相模原市のGIGAスクール構想の進捗状況は次の通りとなっています。
(令和2年9月時点)

各校のネットワーク回線  7月中旬より開始済。以降、市立学校106校を順次工事(今年度中)
 導入端末 ・Chromebookを導入。小6、中3については導入完了。残りの学年については今年度中に整備予定。 
・全教職員、児童生徒のG-Suiteアカウントを設定済。
教職員への研修 ・全校対象の研修を9月以降順次実施。
・各校に対する個別の研修は開始。