25・26年度研究                           
テーマと概要 研究員
<テーマ> 『「小学校理科」に関わる研究  〜理科の学習と生活をつなぐ〜』
 学習指導要領の改訂に伴い、理科の目標の「自然の事物・現象についての理解」に「実感を伴った」という文言が追加された。「実感を伴った理解」とは、「具体的な体験を通して形づくられる理解」「問題解決を通して得られる理解」「実際の自然や生活との関係への認識を含む理解」の3つの側面から考えることとしている。
 平成24年度に行われた「全国学力・学習状況調査の結果」では、「理科の勉強が好きな小学生・中学生の割合は国語、算数・数学に比べて高いが、『理科の勉強は大切』『理科の授業で学習したことは将来社会に出たときに役に立つ』と回答した小学生・中学生の割合は国語、算数・数学に比べて低い。」と報告されている。さらに「全国学力・学習状況調査の結果を踏まえた詳細分析(概要)」では、「習得した知識を活用して考察する学習の機会が少なかったものと考えられる。(中略)指導改善としては,日常生活との関連を図る学習活動が考えられる。」と示されている。
 一方、現行の学習指導要領への対応を特集した『さがみはら教育』147号(平成21年7月発行)において、「理数教育の充実にむけてこれから最も大切と考えられること」という問いに対して、約4割の教師が「実生活と学習内容との結びつきが実感できる学習活動を設定する」と答えている。生活と結びつけた授業をしたいと考えている教師が、少なくないととらえることができる。
 そこで、本研究では、児童が理科の学習を身近に感じたり、活用できることを実感したりしながら、学ぶ意欲や科学への関心を高めていくことをねらい、サブテーマを「理科の学習と生活をつなぐ」とし、理科の学習と生活とをつなぐ手だてについて研究していく。これまでの市内研究実践記録などを参考にして、各学年の学習内容をどのように生活と関連づけていくのかについて考えていく。また、生活と関連付けていく教師の仕掛けや働きかけによって、子どもがどのように変容するかについても検証する。本研究が、理科好きの子どもを増したり、子どもの探究心を高めたりすることの一助となるようにしたい。
小学校教員
4名
<テーマ> 「情報活用能力」
 子どもたちを取り巻く環境が大きく変化する中、21世紀を生きる子どもたちにとって、自分自身で考え、行動できる力を身につけることが重要となっている。
 全国の80%以上の家庭にインターネットが普及している現在、ほしい情報をすぐに手に入れることができるようになった。子どもたちが、新しい情報が絶え間なく生まれ変わる社会を主体的に生きていくためには、手に入れた情報をうのみにするのではなく、それが課題に対して適しているのかを考え、他の情報と比較したり、選択したりするなどして、それが本当に正しいものなのか吟味することが大切である。その上で、考えたことを自らの意思で実行する力が必要である。
 本研究では、さがみはら教育154号の結果をもとに、1年次は、小学校1年から中学校3年までの教科等でどのような知識・技能が習得されているのかを探り、「課題」、「収集」、「吟味」、「表現」の基準リスト及び子ども用ハンドブックを作成する。2年次は、それをもとに授業実践を進めていくことで、新たな学力と言われる「情報活用能力」を子どもたちにどのように育成していくべきかを検証していく。
研究のコンセプト情報ハンドブックの作成
       研究のコンセプト         情報ハンドブックの作成
小学校教員
2名

中学校教員
1名

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