27・28年度研究                           
テーマと概要 研究員
<テーマ> 図書館を活用した教育の充実に関わる研究
       〜学校図書館を活用した授業づくり〜
 学習指導要領に、「学校図書館を計画的に利用し、その機能の活用を図り、児童生徒の主体的、意欲的な学習活動や読書活動を充実すること」と記されている。
 また、学校教育は、児童生徒の確かな学力を育てるとともに、言語活動や探究学習、読書などの活動を通して、豊かな人間性を培うことが求められている。こうした教育実践にとって学校図書館の活用は欠かせないものである。
 文部科学省の「確かな学力の育成に係る実践的研究(全国学力・学習状況調査の結果を活用した調査研究)」において、研究テーマとして「学校図書館の有効な活用方法に関する調査研究」を取り上げ、授業の中での図書館活用が、知識や技能、学ぶ意欲や思考力・判断力・表現力など、子どもたちの確かな学力の育成につながると期待されている。
 そのため、学校図書館の一層の充実と活性化を図る目的で、平成27年4月には、改正学校図書館法が施行された。
 市内でも調べ学習や読書活動など、学校図書館を取り入れた授業実践をしている学校があり、子どもたちが主体的に学ぶ姿や学力の向上が図られるなどの成果も見られる。
 しかし、「活用の仕方がわからない」「活用する時間を作り出せない」等の理由から積極的に学校図書館を活用できていない学校も少なくない。
 そこで、本研究では、子どもたちにとって学びのある授業にするための学校図書館の活用とその効果について研究し、学校図書館の有効な活用方法や授業実践例を市内に発信していきたい。
小学校教員
2名

中学校教員
2名
<テーマ> 算数・数学に関わる研究
       〜関心・意欲・態度を育む算数、数学教育の在り方〜
 平成27年8月に文部科学省は、次期指導要領に関する論点整理を行った。その中で、各教科等を通じて育まれた社会観や自然観、人間観などが「どのように社会・世界と関わり、より良い人生を送るか」を決定する構成要素となっていく、と述べ、算数、数学においてもそのような態度が育まれる指導と適切な評価が求められる、としている。特に算数、数学の関心・意欲・態度の評価については「学習する楽しさや学習する意義の実感等については、更なる充実が求められるところである」と述べているが、教師は「難しい問題を解こうとしていたら関心・意欲があると言えるのか」「授業態度が良いことが、算数、数学における態度が育ったと言えるのか」等、指導と評価の実際のギャップに悩んでいる。
 そこで本研究では、算数、数学において育成する関心・意欲・態度を「児童生徒が算数、数学で獲得した学力を、社会生活を営む上で有用なものとして実感し、将来に渡って数理的な処理の良さを生かそうとする態度」と定義し、小・中系統的に育む教育の在り方について研究する。そして、その育成に必要な学習指導やその過程を、関心・意欲・態度を育成する拠り所の例として提案する。
小学校教員
2名

中学校教員
1名

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