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平成17年3月
平成20年3月(改正)
平成23年3月(改正)
平成27年3月(実施計画改正)

1.はじめに

 清新公民館は、昭和33年に組織公民館として開設され、清新小学校の講堂(地域住民の寄付により建設された)の一角に事務局が置かれました。清新小学校の開校から間もないこともあり、「おらが公民館」という雰囲気があり、文字通り住民主体の事業運営がなされていました。
 昭和57年、現在の公民館が建設されてからも、学習・文化・スポーツ等の活動の場として、地域のコミュニティー施設として、活発な活動が展開されてきました。
 しかしながら、社会情勢の変化や人々の生活スタイル・考え方の変化もあり、公民館運営についても根本的に見直す必要が生じてまいりました。特に、高齢化社会の到来・核家族化の進展、地域社会の連帯感の希薄化が見られる反面、生涯にわたる学習意欲の増大に対する対応等を考慮した公民館運営を図ることが求められています。
 そのため、公民館を取り巻く現状の分析と事業結果の検証を実施し、これまで地域社会に果たしてきました役割を、より充実させるとともに、社会情勢の変化に柔軟に対応できる組織づくり、事業展開を図るために振興計画を策定するものです。

2.清新公民館区の特色

(1)地勢的特色

 清新公民館区は、本市の北西に位置し、最寄駅はJR相模原駅及び南橋本駅の2駅です。また、国道16号線が公民館区のほぼ中央を走り、交通の便に恵まれた地域です。
 都市基盤の整備については、戦前の軍都計画により、区画整理事業が既に実施され、整然と区画された市街地が広がっています。その他公共下水道、小中学校、ふれあい広場等の公共施設も整備され、充実した住環境となっています。
 また、その他の社会資源としては、高齢者福祉施設、デイサービスセンター、障害者福祉施設関連の事業所も本公民館区内で運営を行っています。
 その他の特色としては、マンション建設が続き、世帯形成層を中心とした社会増が続いており、少子高齢化社会が進む中で、子どもの数が多いことが特徴となっています。
 また、商業面では、相模原駅周辺の商業地が相模大野、古淵、橋本と並ぶ4大商業地の一つを形成しています。

(2)本公民館を取り巻く課題

 清新公民館振興計画策定小委員会(以下「小委員会」という。)では、地域的課題を明らかにするため500件を超えるアンケート調査を行うとともに、それをもとに話し合いを重ね、次のような本公民館区の課題を抽出しました。

 (ア)近隣や地域住民との意思疎通が図りにくい傾向がある。
 (イ)子どもの安全の確保と青少年を健全に育成する必要がある。
 (ウ)高齢化社会に向けた地域福祉社会を構築する必要がある。
 (エ)子育て期、定年後又は、子育て終了後等の人生のライフステージにあった事業の展開をする必要がある。
 (オ)公民館事業への青少年及び成人男性の参加が少ない。

 上記(ア)から(オ)を本公民館の課題として抽出しましたが、話し合いを重ねるうちに、これらの中に、もっと基本的な課題があることに気づきました。その基本的な課題とは、「本公民館区において、人と人との関係が希薄になる、そんな生活形態が進んでいるのではないか」ということでした。
 つまり、ほんの数十年前にあった「農家の共同の仕事」や「地域での共同作業」がほとんどなくなり、そういった作業をしなくても生活していけるようになりました。
 また、全体の満足よりも、個人の満足を指向する風潮が進み、人と人との関わりを煩わしいや、面倒くさいと感じる気持ちが、地域の共同作業の減少とともに「地域の人と人との関わりを弱くしているのではないか。」という結論に達しました。

(3)今後の公民館の役割

 本公民館区では、「人と人との関係が希薄になる、そんな生活形態が進んでおり、これを少しでも改善したい」ということを基本的な視点とし、その結果、今後の公民館の役割は、次の2点に集約されるのではないかと考えました。

 (ア)公民館事業、サークル活動等(自治会活動、地域福祉活動、子ども会活動、ボランティア活動等)をきっかけとし、
   人と人が相互に交流し、信頼を深める取り組みを促進する必要があります。
 (イ)域での活動を促進するために、情報提供を充実する必要があります。

 こういった取り組みにより、地域における人と人の信頼を更に深め、人と人との関わりが「楽しい」、「嬉しい」、「気持ちいい」というキーワードで表せるような関係に近づけるよう本公民館振興計画を策定しました。

3.清新公民館振興計画について

(1)基本理念

 清新公民館は、社会の変化に対応した多様な学習機会を設け、地域住民の生涯学習を支援するとともに、地域に住む 一人ひとりが互いに信頼しあいながら暮らせるよう地域づくりを進めます。

  スローガン  『明るいあいさつ 元気な笑顔 好きですこの町 清新』

(2)重点目標(平成23年度〜平成28年度)

 (ア)住民主体の事業推進 
    多様化するライフスタイルに対応し、誰もが楽しく参加できる事業を、地域住民がそれぞれ得意の分野において
    主体的に実施できる体制を目指します。
 (イ)高齢者の事業 
    高齢者が、円熟してはつらつとした日々を送るため、意欲的に学ぶことができるよう事業の充実を図ります。
 (ウ)地域づくりの促進 
    地域の人材が集い、それぞれが自分にあった活躍の場を発見しながら、住む人が互いに信頼しあって、いきいき
    と日々を暮らせるよう地域づくりを促進します。
 (エ)青少年の健全育成 
    未来を背負う青少年が、地域に根ざしのびのびと、健かに暮らせるよう地域ぐるみで青少年を育成します。
 (オ)情報提供 
    地域住民が、公民館事業等を通じ、自分にあった生活をおくるため、主体的に学習し、多くの人と交流できるよう
    多様な情報を提供します。

(3)活動計画 (平成27年度〜平成28年度)

 ア) 住民主体の事業推進
 (1)公民館を利用する多数のサークル等と協働し、それぞれの得意分野において、地域住民の学習要望に細やかに
    対応できるよう住民自らの手による事業運営を目指します。
 (2)子育て経験の少ない母親の孤立感や不安を和らげられるよう地域ぐるみで子育てを支援します。
 (3)定年後あるいは、子育てに一段落した人など、今まで地域の活動に疎遠だった人が、自然な形で地域になじめる
   よう中高年向けの事業を充実します。
 (4)公民館事業への青少年や成人男性の事業参加を促進します。
 (5)地域の諸団体と連携した事業を実施します。
 (6)身近なスポーツを通じて親子、家族などが一緒に参加できる事業を促進します。

 イ) 高齢者の事業
 (1)高齢者の学習意欲を高めるよう事業を充実します。
 (2)高齢者と青少年が一緒に楽しめる事業を充実します。
 (3)高齢者が参加しやすい事業環境を醸成します。
 (4)高齢者の生きがいづくりの推進につながるような事業の充実に努めます。  
 (5)高齢者の体力づくり、健康づくりのため気軽にできる運動の推進に努めます。

 ウ) 地域づくりの促進
 (1)公民館の活動サークルや個人の特技を通じ、地域の人が互いに学びあう場を設け、新しい出会いと交流を図り
    ます。
 (2)身近な生活場面から、地域の交流の輪を広げ、お互いの信頼を築けるよう「あいさつ運動」を展開します。
 (3)地域に埋もれている人材の発掘に努力し、その人たちに、地域で活躍する場所・機会を提供します。
 (4)災害に強い地域づくりを推進するための場・機会を提供します。
 (5)後世に残したい様々な体験等を地域で共有する機会の充実を図ります。
 (6)スポーツ大会を通じて、ちいきの交流が図れるよう事業を展開します。

 エ) 青少年の健全育成
 (1)青少年が地域の人とふれあいながらボランティア活動等の多様な体験を通し、健やかに育つよう事業の充実を
    図ります。
 (2)小中学校や子どもセンター等と協力し、青少年事業を推進します。 
 (3)地区こども会育成連絡協議会の協力のもと、公民館事業におけるジュニア・リーダーの活躍の場を広げます。
 
 オ) 情報提供

 (1)誰もが楽しみながら気楽に参加できるよう館報・公民館ホームページ等を通じ、情報提供を行います。
 (2)自治会の協力を仰ぎ、掲示板を活用することにより、情報提供を行います。
 (3)より親しみを持ってもらう広報をめざし、地域の身近な話題の情報提供に努めるともに、公民館情報を必要とする
   人に届くよう、広報手段の工夫を図ります。

4.推進体制

(1)公民館と地域住民との共催事業の推進

 本振興計画の理念において、本公民館では、「生涯学習と地域づくりを中心に運営していくこと」を目標としました。
 そうした中で、地域づくりには、地域住民相互の信頼関係を作ることが重要であることから、本公民館では、そういった
機会を今まで以上に設定する必要があります。
 しかし、新たな課題に取り組みながら、参加者の志向にあった講座や教室の開設や継続的な学習機会を設けることは、現行の運営体制では難しい状況にあります。
 そこで、サークル及び地域の特技の持主等が、それぞれの得意とする内容を公民館と共催で事業化することにより、きめ細やかで多様な学習と出会いの場を提供することを提案します。
 このような共催事業を行うことにより、地域の人材の幅広い活躍の場を提供し、あわせて、相互の交流を深め、地域住民の信頼関係の構築が期待できます。

(2)今後の事業評価

 本振興計画の策定は、地域住民の主体的な話し合いに基き、策定作業が進められました。策定委員は、アンケート調査、課題の抽出、理念策定と作業をしていく中で多くの発見や共感を得ることができ、多くの意見を本振興計画に反映しました。
 こうした住民の方々の主体的な取り組みは、振興計画の策定作業にばかりでなく、本振興計画の進行管理する上でも
重要な点であることから、住民の主体的な参加によって、事業を評価する機会を設ける必要があります。

5.今後の課題

 清新公民館を取り巻く課題でも述べたように、「本公民館区において人と人との関係が希薄になる、そんな生活形態が進んでいるのではないか」ということを、基本的な課題として挙げました。
 このことは、他人に対する無関心を助長し、住民の意思疎通や地域福祉活動、青少年の健全育成に係る多くの課題に関連しているように思えます。
 つまり、「人と人との関係が希薄になる生活形態が進む」と「地域に住む人が互いに無関心となり、自治会で言えば、自治会に加入する人が少なくなるといった現象として現れるのではないでしょうか。
 そして、こうしたことが、「自治会と密接な関係にあって、生涯学習を通して地域づくりを進めていく公民館の活動をも縮小させているのではないだろうか」と類推できます。
 こうした中で、情報提供の手段として、17年よりインターネットによる公民館情報の提供が始まり、現在、アクセス数の増加などにより一定の効率が上げており、その利用価値は高いものがあると思われます。
 しかし、依然として、中高年にとって苦手な存在であり、ホームページ自体の周知度が低いことはいがめないことから、今後、様々な手段により「ホームページの周知の徹底」を図っていく必要があります。

                                                資料1-2  平成22年4月1日現在
1 地理                                        
  (1) 位置 相模原市の北西に位置している。         
  (2) 面積 2.67平方キロメートル
  (3) 最寄駅 JR相模原駅、JR南橋本駅

2 人口及び世帯
  (1)  人口   28,231人
  (2)  世帯数  13,015世帯

3 人口構成等
  (1) 0歳から14歳     14.1%(3,993人)
  (2) 15歳から64歳    70.8%(19,988人)
  (3) 65歳以上       15.1%(4,250人)
  (4) 平均年齢       40.75歳

4 自治会加入率
             48.75パーセント

5 公共施設等
  (1) 小学校数    2校
  (2) 中学校数    2校
  (3) 社会福祉施設等
          ・特別養護老人ホーム       2施設
          ・高齢者通所介護          3施設
          ・ケアハウス             1施設 
          ・障害者地域活動センター     1施設
          ・知的障害者グループホーム   2施設 
          ・保育園               4施設
          ・こどもセンター           1施設
  (4) その他
          ・医療少年院            1施設
                                
                                                            資料 2-2
 清新公民館振興計画策定における公民館区の現状について

清新公民館を取り巻く課題 基本的課題 考えられる主な原因
◇近隣や地域住民との意思疎通を良くしたい。
◇子どもの安全を確保し、青少年を健全に育成し
 たい。
◇高齢化社会に向けた地域福祉への取組みを促
 進する必要がある。
◇地域の人材が未発掘で、地域の人材を活用す
 る必要がある。
◇子育て期・定年後、子育て終了後等のライフステ
 ージに合った事業展開が必要である。
◇青少年及び成人男性の参加を多くする必要があ
 る。地域社会の弱体化が進んでいる
 希薄になる生活形態が進んでいる
人と人との関係が ◇地域で共同作業をしなくても暮らしていける生活
 形態。
◇全体の満足より個人の満足を志向する風潮。
◇マンションの増加等住環境の変化。
◇長引く不況による経済情勢の深刻化。

  キーワード
     ◆人との関わりがわずらわしい
     ◆人との関わりが面倒くさい
                                 
地域社会の弱体化が進んでいる
生涯学習活動等を通し、地域社会の結びつきを強める取組み
                                                    
今後の公民館の役割
 ◆公民館事業、サークル活動等(自治会活動、地域福祉活動、子供会活動、ボランティア活動等)をきっかけとした
  人と人が相互に交流を深める取り組みを促進する必要がある。
 ◆地域での活動を促進するため、情報の提供を充実する必要がある
   キーワード
       ◆人と人との信頼
       ◆人との関わりが楽しい・嬉しい・気持ちいい
       ◆充実感・達成感


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