研修視察 2017

研修視察(ふじの体験の森やませみ)を実施しました。

日時
2017(平成29)年 10月12日(木) 14:00~17:00
場所

相模原市立ふるさと自然体験教室 ふじの体験の森やませみ

昨年度は雪で中止になってしまったやませみへの研修視察でしたが、今年度1年越しで実施できました。

はじめに、楢木指導主事の案内のもと、宿泊体験学習に来ていた内郷小学校のまき割り体験を見学させていただきました。子どもたちは安全対策としてヘルメットとゴム付きのすべらない手袋を着用し、やませみのスタッフの方々が付き添って実施していました。

内郷小学校の児童のみなさんはやませみのスタッフの方々の説明を熱心に聞き、順番にまき割り体験をしていました。児童のみなさんは最初こそ手こずっていたものの、だんだんとコツをつかんできて、最後には見事に割ることができていました。まきが上手に割れたときには「おぉっ」と歓声があがっていました。
また、まきとして使用しているヒノキは切った直後は水分が多いため、しばらく乾かすと軽くなって割りやすいといった知識について、活動協力者の滝澤さんから教えていただきました。

続いて施設の案内をしていただきました。

20人寝ることができる寝室や、浴室、保健室、事務室、管理室、食堂、いろりの間など様々な施設がありました。
どの施設もとてもきれいで、過ごしやすさを感じました。浴室ではドライヤーに備品シールが貼ってあることに気づき、盛り上がりました。

 

次に、やませみの概要について楢木指導主事、やませみの事務について篠﨑副主幹よりお話いただきました。沢井小学校が閉校してやませみになり、今年で8年目になるそうです。
印象的だったのが、ひとつの活動をそれだけで終わらせず、次の活動へつないでいく取り組みです。例えば、ただカレーを作るのではなく、カレーを作るために自分たちでまきを割り、野菜の収穫をします。1日目にひいた粉で2日目に「おたらし(小麦粉と水を混ぜ焼いて醤油等で味をつけた郷土料理)」を作ります。

他にも沢井川での追い込み漁やあげうどん作り、陣馬山登山など、自然・文化・協働をテーマにいろいろな体験ができるようです。このように自然環境や地域から学び、次の活動に繋げていく取り組みはすごく素敵だなと思いました。

事務についてのお話では、庶務や財務のことを教えていただきました。歳出の半分以上は施設管理費や運営費で、学校が使用する借り上げバスについても相模原市(やませみ予算)で負担していることがわかりました。また、地元の方々が「やませみ会」を構成し運営に協力くださっていて、地域の方々との結びつきをより一層感じました。

宿泊者がいるときはやませみのスタッフが当番制で時間外勤務を行うということで、参加者からは、「職員の勤務管理が大変そう」との声があがりました。

最後に、小枝のボールペン作りを体験しました。
のこぎりで枝を切り、きりでボールペン芯を入れる穴を開け、小刀で削っていきます。普段なかなかやることがない作業で苦戦しましたが、参加者同士で和気あいあいと楽しく活動することができました。芯を接着する際にはホットボンドを使用しました。学校では図工の消耗品として注文することがあるので、こういう使い方をするのかと勉強になりました。
世界でひとつだけのオリジナルボールペンを作ることができて大満足でした。

自然豊かな施設の中で普段できない経験をすることは、子どもたちにとって一生の財産になるでしょう。
私たち事務職員も研修視察を通して、たくさんの学びや気づきがあり、今後の事務業務での関わりに生かしていきたいです。