23・24年度研究                                
テーマと概要 研究員
<テーマ> 
「『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育のあり方」
  学校における児童生徒の生命を守り、安全を確保することは、学校教育が果たさなければならない重要な責務といえる。事件・事故災害は、日常生活の様々な場面で起きており、傷害や誘拐などの犯罪による被害、交通事故、自然災害(地震・台風)など、多くの危険が子どもたちを取り巻いている。学校が取り組むべき課題は、緊急かつ重要である。
 こうした中、学校保健法が改正され、名称が学校保健安全法に改められるとともに、学校安全に関して各学校において共通に取り組まれるべき事項が規定され、平成21年4月から施行されている。
 また、学習指導要領の改訂においては、その総則に安全に関する指導について新たに規定されたほか、関連する各教科においても安全に関する指導の観点から内容の充実が図られたところである。
 この研究では、安全学習と安全指導の両側面からなる安全教育の実践を通し、児童生徒が自らの行動や周囲の環境に生じる様々な危険を予測・回避し、あるいは対処して安全に行動できるようにすることをめざす安全教育のあり方について研究していく。
小学校教員
2名
中学校教員
2名
<テーマ> 「中学校ダンスの授業をどう創るか」
 これまで、ダンス領域は平成元年の改訂で男女共修となり、平成10年の改訂で従来の「創作ダンス」「フォークダンス」に加えて新たに「現代的なリズムのダンス」が導入され、3種目から選択履修できることにするなど、学習指導要領改訂の度に大きな変化を経てきた。しかし、武道との抱き合わせによる選択履修であったり、女子のみの履修であったりなどの課題も指摘されていた。
 平成20年度告示の学習指導要領では、中学1・2年生において「武道」「ダンス」を含むすべての運動領域を必修とすることが示された。平成21年度より3年間の移行期間を経て、平成24年度から全面実施となる。その実施を目前にダンス指導への関心が高まってきている。
 この研究では、中学校におけるダンス授業の現状を把握するとともに保健体育科教員が、ダンス必修化の趣旨を踏まえた指導を行えるよう授業づくりについて考えていく。 
中学校教員
2名
市民
1名
<テーマ>「児童生徒理解を深めるための保健室との連携」
 子どもの心と体に関する問題は、社会環境や生活様式の変化をはじめとする多くの要因が重なって生じていると考えられる。これからの時代を生きる子どもたちにとって求められることは、心身ともに豊かで健康な生活を生涯にわたって送ることのできる力を身につけることである。そのためには、児童生徒の発達段階を考慮して、学校教育活動全体として取り組むことが必要となってくる。また、一人ひとりの子どもを大切にし、その健やかな成長を願うとき、養護教諭が学級担任と連携して専門的な立場から積極的に子どもにかかわり、指導・支援していくことはとても重要なことである。
 そこで、児童生徒理解を深め、指導の充実を図るために、学級担任と養護教諭との連携のあり方は、どのようにあるべきかについて考えていく。また、学級担任や教科担任が養護教諭とともに授業を実施するうえでの効果や課題を明らかにし、今後の指導に参考となるよう研究していく。
小学校教員
3名
中学校教員
2名
 上に戻る